【高校生1,401名対象】SNSの媒体別利用状況を調査 〜Instagramの“鍵垢”保持率は約9割、BeReal.の利用は3割以上にのぼる~
スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2024年7月22日(月)から7月26日(金)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生を対象に「SNSに関する調査」を実施、1,401名から回答を得ましたのでご報告いたします。
「SNSに関する調査」トピックス
- 主要SNS4種(LINE・X・TikTok・Instagram)の利用頻度
X・TikTokは「投稿しない」約3割、一方Instagramは「投稿する」が4割以上 - SNSのアカウント保有数
一昨年の当社調査と比較して、SNSアカウントの複数持ち率が上昇傾向に - SNSの鍵アカウント(非公開アカウント)の保有数
9割の高校生がInstagramで“鍵垢”持ち、半数以上は“鍵垢”のみを運用 - 普段よく使うSNS
一番よく使うSNSは4割が「LINE」、TikTokは4.2% - 新興SNS(Be Real.・Threads)利用状況
「Be Real.」を楽しんでいる高校生が約3割 - 進路選択におけるSNS活用状況
進路選択には、インフルエンサー等個人の発信より大学公式の発信を受け取る
◆本調査の概要
- 調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生)
- 回答者 : 1,401名
- 【属性分類】高校1年生279名、高校2年生346名、高校3年生776名
- 調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
- 調査時期 : 2024年7月22日〜7月26日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
インタビュー調査を含む本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20241023
■ トピックス①X・TikTokは「投稿しない」約3割、一方Instagramは「投稿する」が4割以上
主要SNS4種の利用頻度について、「閲覧・情報収集」と「投稿」に分けて調査しました(LINEは媒体特性上、「利用頻度」全般として調査)。
LINEの「利用頻度」、X・Instagram・TikTokの「閲覧・情報」は、1日6回以上の頻度で使っている人の割合が高くなりました。「投稿」の利用頻度については、X・TikTokについては「使っていない」と回答した人が3割近くで一番多い結果となった一方で、Instagramについては「月に1〜2回程度の頻度で使う」と回答した人が多い結果となりました。Instagramは他のSNSと比較して、「投稿」が活発に行われているようです。
各SNSの利用目的については、LINEは「家族との連絡のため」が圧倒的に多く、Instagramについても「周囲の友達の近況や情報を得るため」が1位と、近しい人物とのつながりのために利用しています。一方、XやTikTokでは「自分が関心のある分野・ジャンルの情報を得るため」「流行や世間一般の情報を得るため」と、情報収集をメインとした使い方をしていることがわかります。
■ トピックス②一昨年の当社調査と比較してアカウントの複数持ちが上昇傾向に
各SNSのアカウント保有数について聞いたところ、唯一Instagramのみが、アカウント複数持ち(2個保有)の割合が26.1%と一番高い結果となりました。
2022年4月に同様のSNS保有数について行なった調査結果 https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20220518-2 と比較すると、4〜6個のアカウントを保有している人の割合がどのSNSにおいても上昇しています。高校生のSNSアカウントの複数持ちが、直近2年でより浸透してきたことがうかがえる結果となりました。
■ トピックス③9割の高校生がInstagramで“鍵垢”持ち、半数以上は“鍵垢”のみを運用
各SNSの鍵アカウント(非公開アカウント)の保持状況についてです。
X・TikTokは約7割、Instagramは約9割が鍵アカウントを持っているという結果となりました。
より詳細なアカウントの活用状況を確認したところ、全てが鍵アカウントの割合は、Xは3割程度、
Instagram・TikTokは半数以上となりました。Instagramでは「鍵アカウント1つ+公開アカウント1つ」「鍵アカウント2つ以上+公開アカウント1つ」の割合が24%と高くなっており、一つの公開アカウントと鍵アカウントを組み合わせる傾向が見られました。
■ トピックス④一番よく使うSNSは4割が「LINE」、TikTokは4.2%
普段よく使うSNSについては、LINEが39.8%と1位、次いでInstagram、Xと続きます。
利用時間で見ると、X、Instagram、TikTokは1〜2時間程度なのに対し、LINEは1時間未満となりました。利用頻度が高いにも関わらず、時間が短い点は、LINEの主な利用目的が「家族との連絡」であったことも影響していることが考えられます。
■ トピックス⑤「Be Real.」を楽しんでいる高校生が約3割
近年新しく誕生したSNS「Threads」と「Be Real.」の利用状況についてです。
Threadsを使っていると答えたのはわずか5.3%。他のSNSですでに十分であり、新たに使う必要性を感じていない高校生が多いようです。
Be Real.は、3割近くの高校生が使っていると回答しました。通知をきっかけに使う仕組みであり、時間制限もあることから、他のSNSと比べてアプリの利用に長時間割かなくていいというメリットを感じている人がいる一方で、いつ来るかわからない通知に囚われてしまうというデメリットを感じる人もいて、Be Real.の大きな特徴である通知に対するスタンスが二極化した意見が特徴的です。
■ トピックス⑥進路選択には、インフルエンサー等個人の発信より大学公式の発信を受け取る
企業や大学などの公式LINEからのお知らせについては、興味があったり、スタンプやクーポンなどのメリットが受けられる場合には友達追加をするという回答に。通知のON/OFFに関わらず「内容を見ている」と答えたのは36.0%、「内容をほぼ見ていない」か「ブロックしている」と答えたのも36.0%と、友達追加後のお知らせに関しては、見る・見ないがちょうど半数ずつとなりました。
進路に関する情報は、Web検索に次いで「紙の資料」が2位につけており、デジタルで収集できる情報と合わせて紙媒体での情報収集も並行して行っているようです。また、3位には「YouTube」が上がってきており、大学や教育について発信するYouTuberの動画なども進路選択に欠かせない情報となりつつあることがわかります。
進路選択に関する情報収集についてSNSに限って見てみると、インフルエンサーや学生個人のアカウントよりも、大学公式アカウントを見ている人がほとんどで、公式の発信も重要視していることがわかりました。
■ Studyplusトレンド研究所 調査所感
今回の調査では、LINE・X・Instagram・TikTokをメインに調査を行いましたが、特にInstagramの使われ方が特徴的でした。Instagramでは複数のアカウントを持っている傾向があり、閲覧も投稿も活発に行われており、周囲との交流にも推し活などの情報収集にも役立てられているSNSということがわかりました。とはいえ、Instagramでのコミュニケーションがすべてではなく、連絡などのやりとりにはLINEもメインで使われていました。
今回の調査を通して、若年層は「LINEを使わない」「Instagramでよく連絡を取り合っている」「 TikTokの投稿をよくしている」といった先行したイメージにとらわれてしまうと、「リアルな高校生像」を見失ってしまう可能性があることに気づかされます。
Studyplusトレンド研究所は、今後も「Studyplus」を通じて中高生の”リアルな声”に耳を傾け、世の中に広く発表していきたいと思います。
インタビュー調査を含む本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20241023
■学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
累計会員数900万人以上、大学受験生の2人に1人以上が利用しています。https://www.studyplus.jp/
※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app
■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/
■スタディプラス株式会社 概要
- 所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
- 代表取締役:廣瀬高志
- 事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向けコミュニケーションプラットフォーム「Studyplus for School」の運営
- 設立:2010年5月20日